メールやカードでギフトを贈ることができる『Giftpad ticket(ギフトパッドチケット)』と、利用域を限定できる通貨システム『region PAY(リージョンペイ)』。ギフトパッドが提供する2つのサービスを組み合わせ、株主優待特典として自社製品の価値を提供しているエー・ピーホールディングスの担当者の方にお話を伺いました。
〈お話を伺った方〉
株式会社エー・ピーホールディングス
経営企画・IR室
坂上 輝瑛 様
野澤 仁美 様
株式会社エー・ピーホールディングスとは・・・
東京証券取引所スタンダード市場に上場している日本企業。食品の生産から流通、販売に至るまでの全てを一貫して手がける独自の『生販直結』というビジネスモデルを構築。<食のあるべき姿を追求する>をミッションに掲げ、「塚田農場」「四十八漁場」「芝浦食肉」「串亭」など多数の飲食ブランドを展開している。
公式ホームページ https://ap-holdings.jp
コスト面の抑制、株主様との対話強化、自社商品力の活用
そのすべてが実現可能に!
右から坂上様・野澤様
自社の商品力に自信があるのに、これまではお米券を株主優待にしていることに疑問を持たれていたそうですね。
坂上様 以前の株主優待では店舗で利用できる優待券とお米と交換できるお米券を配っていました。弊社では食品の生産の一次産業から販売に至る六次産業まで一貫して行っていて、商品力にも自信があるにもかかわらず、スーパーなどで使用されるお米券を株主優待として提供しているということに疑問を抱いていました。また、お米券は転売されることもあり、どうにか自社の商品につなげたいと考えていました。それが業務負荷軽減と効率アップを目的としたDX化に踏み切った理由でもあります。
エー・ピーホールディングスさんの「株主様に還元したい」という強い思いが背景にありますよね。株主優待を新しいかたちに変えるにあたって、特に重要視されていたポイントについても教えていただけますか。
坂上様 重要視するポイントは3つありました。まず一つ目はコスト面。コロナ禍で店舗の業績は落ちていましたのでなるべくコストを抑えたかったというのがあります。二つ目が株主様との「対話」です。特に弊社の一番のファンでもある株主様にIR情報を発信し、優待を年1回から2回に増やし、しっかり還元できるよう方向性を定めていきました。最後は自社らしさ。DX化によってより株主様が利用しやすくなることはもちろん、自社らしい商品とサービスを株主様に届けることでした。
他社と比較検討されたそうですが、ギフトパッドを選んでいただいた具体的な理由をお聞かせください。
坂上様 先に話した重要視していた3つのことのひとつ「株主様との対話強化」でアンケート機能や抽選機能を取り入れたいと考えていました。抽選機能によって優待とは異なる付加価値の提供を予定しているのですが、他社では抽選機能が難しく、追加でシステム費が多くかかってしまうというようなこともありました。
野澤様 コストは抑えたいけれど、そのために株主様との関係性づくりをおろそかにするわけにはいきません。そういったことも、営業担当さんは理解してくださっていて、最初に絶対NOとは言わず、「何とかしてみます」と動いてくれました。結果がどうだとしてもその言葉をいただくことは、パートナーとしては結構大事だと思っています。
坂上様 さらに株主優待で地域通貨「region PAY」の導入は初めてということもお聞きし、一緒に仕組みをつくっていけることも魅力に感じていました。既存にあるものよりも、試行錯誤して何か新しいサービスを始めるほうが独自性を出していけると考えていました。
野澤様 それにシステムの面でもコストの面でも、コロナ禍の厳しい状況を理解してくださり、何度もやりとりしていくなかで、真摯に対応していただけたことがお願いする決め手になりましたね。
優待の消化率は1ヶ月で約65%に!
株の買い増しも増え、今後は株主様のさらなる満足へ。
優待のギフト商品、地域通貨「region PAY」の利用状況はいかがでしょうか。
坂上様 自社商品で3,000円相当、7,000円相当、10,000円相当の3つのコースを用意しました。ECでも「おうちで、塚田農場」をコンセプトに自社商品を販売していて、株主優待にもそのコンセプトを踏襲しました。もうひとつ、お店で使いたい方のために地域通貨「region PAY」を選べるようにしました。
3,000円コース | 7,000円コース | 10,000円コース |
野澤様 優待引き換えから約1ヶ月で消化率は64.4%に。この数字への達成期間としてはかなり早いと考えています。ギフト商品を選ばれた株主様は約55%、「region PAY」は約45%と同じくらい選ばれているため、どちらでも利用できることでより株主様にご満足いただけていると思います。
坂上様 以前のお米券が30%くらいでしたので、弊社らしい産地の見える商品にしたことでお米券よりも魅力に感じていただけているのがわかります。自社のギフト商品を優待にすることで、生産子会社や加工会社も潤っていきますし、ギフト商品の中には店舗でも食べられるものもあるので来店促進にも繋がっています。
野澤様 「region PAY」は今のところランチ利用が多く見受けられます。現在約160店舗で利用できますが、ライセンス加盟店舗でも利用できるようになり直営店以外の弊社グループ店舗でもご利用が増え、株主優待のカバー率向上に加え、弊社店舗の回遊化にもつながっています。
実際に、株主様からどのような声が届いていますか?
野澤様 「今まで使えなかった優待が地元の店舗で使えるようになった」、「ギフト商品が思っていたより豪華だった」というお喜びの声をいただいています。あとは、株主優待特典で選択したギフト3,000円相当が届いた方で、「200株に増やすと7,000円相当になるらしいので買い増しを考えています」という声もありました(笑)。
坂上様 これまで100株保有者が8割強を占めていて、200株へと促したいという狙いがあり、優待の利回りについては200株を一番良い設定にしました。その結果、200株の株主が300%に増えました。
野澤様 とにかく塚田農場が好きで株主になっていただいている方が多いので、ご満足いただけるようにと考えた結果が出てきていると思います。今後はさらに株主様との対話を強化していきたいです。そのひとつとして抽選機能を活かして、自社でしか提供できないプレミアムな体験を届けたいと考えています。
今回のシステム導入で大変だったこと、これから改善していきたいことなどはありますか。
坂上様 すでに地域通貨などのサービスを利用していましたが、株主優待については初めてということもあり、ゼロ→イチというほどではないですが、フロー作りなどは大変だったと思います。また優待の案内書についても、わかりやすさを考えて何度も見直し、スケジュールも変更に。それによって少しずつブラッシュアップされて良くなっていったと感じています。
野澤様 次回からはさらにユーザビリティが改善され、システムのフローが簡単になるご提案を営業担当さんからいただいています。まさにこちらからお願いしたいと思っていたことで、同じようにお客様目線での提案をいただけるのはありがたいですね。
最後に、実際に「ギフトパッドの株主優待ソリューション」をおすすめするとしたら、どのような企業におすすめでしょうか。
野澤様 店舗型のビジネスをされている企業が良いと思います。「region PAY」の良さはスマホで完結すること。転売されてしまうこともないですし、店舗型のビジネス展開をされているところで、株主優待で自社商品の打ち出しやオリジナリティを出していきたい場合、また「株主様にしっかり優待を還元して自社のファンを増やしたい」という場合にもおすすめです。
坂上様・野澤様、お話いただきありがとうございました。
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